「桑野将司助教による修士論文発表」 (記録:梶谷 司)
社会基盤計画学研究室の桑野将司助教が,自身の修士論文について発表し,参加者と質疑応答を行った.
桑野将司;世帯の自動車保有・利用行動分析
本研究では,世帯の自動車保有行動を「1.購入段階」,「2.利用段階」,「3.保有段階」の3段階で分割して考えている.修士論文においては,「1.購入段階」における保有台数選択モデルと車種選択モデル,および「2.利用段階」におけるメインユーザー決定に関する世帯の選択モデルの推定を行っている.子供や親などの世帯構成員の影響を考慮したモデル推定がなされているのが特徴である.
発表に対して以下のような質疑,コメントがあった.
・“日常の使い方”と“車両の廃棄”を考える際では,利用行動の捉え方が異なると考えられる.
・自動車保有台数が1台の場合,効用関数における自動車価格のパラメータの推定値が正となっている.自動車を1台保有する場合,自動車価格が高いほど効用(うれしらしさ)が大きいと解釈できるが,これは調査対象地域が自動車依存地域だったからではないのか.また,自動車価格のパラメータが正であるなら,自動車購入時の税金の掛け方が問題となる.
・3段階を最終的にどのように統合するのか.
自動車の保有・利用行動において,世帯構成員間の影響を強く受けるという結果に,記録者は強い関心を抱いた.